歩く〜、歩く〜、オレたち〜(泣)!

エコーナイト



オススメ度



音信不通だった父親から、主人公の元へ送られてきた1通の封筒。それを受け取ったコトから、謎に満ちた世界に引き込まれることになる・・・・・・過去と現在の狭間に漂う、一つの客船へと。


3D探索型ADVゲーム。バイオハザードに端を発し、急激に加速するコトとなったこのジャンルは、いくつものバリエーションに満ちたソフトを生み出していきます。
このゲームも、その中の一つ。しかもホラー型・・・とくれば、前述の大ヒット作のイメージを浮かべてしまいますが、雰囲気が決定的に違います。

なんというか・・・・・・非常に「切ない」んです。それは、このゲームの主目的が「敵を倒すこと」ではなく、時の狭間に縛られた「魂を解放する」コトにあるからだと思うんです。このへんは実際にゲームをプレイしていないと、なかなか伝わりにくいのですが・・・。


さて、ゲームそのものの評価ですが・・・
グラフィックはもちろん3Dポリゴン主体です。若干粗いところはあるものの、小道具の一つ一つまでもしっかり作ってあって好感が持てます。暗めの視覚表現も雰囲気にあっています。
ただし、徹底的に主人公視点なところは、評価が分かれますね。

歩くだけで画面が揺れるんで非常に画面酔いしやすいようです。管理人はその辺ぜんぜんダイジョブなのですが、ダメな人はウエップけっこう気分悪くなることも。
ただし、そのぶんこの世界に浸りきれるという利点もありますので、一概に短所とは言えないでしょう。

音楽・・・・・・これは非常に評価したいと思います。特に効果音関係がとてもリアルで感心しました。製作陣が力を入れた・・・と自負していた、のは伊達じゃなかったです。

このゲーム、少ないですが敵が出てきます。幽霊です。
神父でもゴーストハンターでもない主人公は、まともに闘えません。対抗手段の一つは「明かりをつける」コト。
しかし、中には明かりのスイッチが反応しないところもあるので、一筋縄じゃ行きません(大抵はシナリオ進めるコトで解決しますが)。
もう一つは幽霊を成仏させることです。シナリオ進めていくとほとんど成仏させられますが・・・・・・この時のエピソードがまた切ないんですよ(涙目)。



さて・・・・・・いつもの通り欠点ですが、
まず主人公、非常に移動速度が遅いです。
というか走れません(汗)。


リアルな表現方法をつき詰めたのかもしれないのですが、後から幽霊が迫って来ているというのに歩いているというのは、傍から見てると間抜け緊張感0です。
仕掛けやエピソードの進め方について、ヒントが少ないというのもイタイ。個人的には攻略本を片手に勧めるコトをお勧めします。特にライトユーザーの方には。
他にも、明かりがつかないところでは影(魂)の人達が見にくい、ED分岐がわかりにくい、ストーリーを把握するのが大変、
BADエンディングはある意味最高、など気になる点も少なくないです。


全体的に見ると、バイオ〜のようなビックリ箱的な怖さはないですが、物哀しいストーリーと暗めの雰囲気から新しいホラーゲームを開拓した作品だと言えます。
セーブに回数制限はないし、アクション的な難しさは低いので、じっくりと謎を解き明かしていきたいという人にはオススメできる作品ですよ。




・哀しいストーリー。個人的には◎
・主人公になりきることが出来ます。
・効果音全体が秀逸。


・走ってください(泣)。
ウ、ウエップ画面酔いする人多数。
・一部の仕掛けの解き方がわかりにくい。



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