文法の勉強にな・・・・・・らないかな?

アナザーマインド



オススメ度



みなさん、あのスクウェアがPSで実写ゲームを出していたコト、ご存知でしたか? その異色とも言える作品がこれ、アナザーマインドです。


事故で一ヶ月もの昏睡状態が続いてた女子高生。そのコが意識を取り戻した時、もう一つの意識(=プレイヤー)が彼女の中に存在していた、という出だしで始まります。ある意味萌えるシチュエーション?
では細かく見ていくと・・・・・・・。


グラフィックは実写の風景、人間がほとんどです。個人的には静止画、一部の動画ともに非常に綺麗にまとまっていると思いました。場面の表示も違和感ないですしね。欲を言えば、会話中のキャラの動画がもう少し粗くなければよかったですけど。

音楽はちょっと評価が低くなります。作風からかもしれませんが、とにかくBGMが少ないです。効果音も使いまわしが気になるし。
頻繁にとは言いませんが、もう少し音楽を入れてもよかったのではないでしょうか?
また、一部イベントの動画の時には、キャラのセリフが入るのですが、この時の音声が
非常に小さいです。ですから急にTVの音声を上げる羽目になりました。


システムは、「ダイアローグシステム」が目を引きます。物語の要所で、単語同士を組み合わせて自分で選択肢を作っていくようになっています。既存の選択肢システムからの脱却は、完全には成功していないものの、なかなかに面白い要素ですね。メチャクチャな文にすると、相手もヘンな反応をするところも、別な意味で面白い。

この作品の熱中度は、この
実写を受け付けるかが分かれ目になるでしょうね。幸い画像そのものはそれほど問題ありませんが、やはり実写モノは受け付けない人がいるのも事実。ムチャクチャハマったとまでは言いませんが、個人的には楽しめましたかな。


惜しいと思ったところは、全体的なボリュームの少なさでしょうか。実写モノという作成に労力のかかる作品だったからかもしれませんが、途中のエピソードをもう少し入れて欲しかったなと。
特に、3章〜5章のような、話の本筋からは離れたストーリーがあれば文句はありせんでした。
あと細かい分岐はありますが、基本的に一本道。ラストは一緒でも、章ごとの終わり方はいくつか用意されていたほうが、再プレイの意欲が上がったかもしれません。


実写という事をのぞけば、標準的なノベル式のADV。中古では1500円前後(安いところでは1000円以下)ですので、試しに買ってみても損はないと思います。あのスクウェアがこんな
冒険的意欲的なものを・・・・・・・という点でも、話のネタになり得ますしネ(笑)。



・画像はなかなかに綺麗。
・ツッコミ可。



・音声・音楽面が不十分。
・話数が少なめ。


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