トイレのない警察署。

バイオハザード2


オススメ度


いったん解決をしたかにみえた、ラクーン市郊外の洋館におけるゾンビ発生事件。
しかし、数ヵ月後・・・・・・再び生ける屍の恐怖が、街全体を覆い尽くす。最も悲惨で最悪の形をとって・・・。

爆発的ヒットを記録し、探索型ADVの傑作とも言える「バイオハザード」の続編です。
登場キャラは一新されましたが、ストーリー的に前作と深いつながりがあり、より背景的な深みが与えられています。


グラフィックはさらに進化しています。今回は一画面に複数のゾンビが表示可能になったほか、その仕草も気持ち悪くリアルに。背景のCGも綿密で、グラフィック的な臨場感は増しているコトは間違いありません。
負傷の具合によって、キャラのモーションが変わるのも良い変更ですね。
シェリーの仕草も可愛い
ので、そっち属性の人はさらに点数は上積み。

音楽はそれほど変化ありません。良い意味で平行線といった感じです。ゾンビの声のバリエーションは増えてたかな?

操作性等は特に変わっていませんが、難易度が下がっているのはライトプレイヤーを意識してのコトでしょうか。セーブ回数・弾薬共に増えているので、少し慣れれば前作よりラクにクリア出来ます。
ただ、警察署に着くまでのあのゾンビの多さは何とかして欲しかった気もします。
初心者にとっては、警察署までがゲーム中最大の難関かも。


そして・・・・・・今回は前作以上にツッコミどころ満載です(汗)。
特に舞台となった警察署・・・・・・、
ここはからくり屋敷ですか?

署長が仕掛けたという設定とはいえ、石像を所定の位置に押すことで落ちてくる宝石、石をはめるコトで仕掛けが動く胸像、掛けられまくったカギ、いたるところにある隠し部屋。

一方で、1階からは下に降ろせない非常階段、一部の窓にしかない防犯シャッター、どこにもトイレが見当たらない・・・など、
治安を司る部署として、構造的に問題があるとしか思えません、ハイ。
もちろん、ゲームを楽しむ分にはなんら影響はありませんが、あまりといえばあんまりな舞台設定です(苦笑)。


ゲームのシステム等に関しては、今回導入された「表と裏のストーリー」ですが、不自然なところが多々。
特にレオン編でとったアイテムが、クレア編でも同じ場所で取れる物がある、既に解いた仕掛けが戻ってしまっているなど、互いのストーリーが同一時間上で進行している割に、そのあたりが無視されている感があります。
難易度的には上がってしまうかもしれませんが、そのあたりのこだわりはもっと表現して欲しかったと。
あと個人的に不満なのが、ナイフの攻撃力が激減しているコト。袈裟懸けに斬ってるのに、ハンドガンの8分の1しかない攻撃力・・・(哀)。

他に細かいとこで、前作と仕掛けが似通っている、一つのシナリオが短い、
警察官と大学生の射撃の腕前が同じって・・・、結局爆破オチかよっ、との不満も垣間見えます。


まぁ、それでも前作から正常な進化をしたのは事実。これをプレイするコトで続編との繋がりもはっきりするので、前作をプレイしてこのシリーズが好きになったなら、これも十分楽しめると思いますよ。




・全体的に遊びやすくなった難易度。
・二つの視点で語られるストーリー。
・ヘビープレイヤー向けのオマケゲームも。


・一つあたりのストーリーが短い。
・対ワニ戦・・・・・・喰われます。
・ナイフ弱い〜。