愛娘アルバイト育成記。

プリンセスメーカーゆめみる妖精


オススメ度



「人間のプリンセスなりたいの・・・」
朝露から生まれた妖精達・・・その内の一人の
わがまま純粋な願いが、この物語の始まりです。
その妖精の熱意に負けた妖精の女王は、10歳の女の子としてある人間の元へ送り
つけ届けます。
そして、そこからの八年間、プレイヤーはこの娘を育てることになるのです・・・。

キャラクター育成SLGというジャンルを確立した「育て」ゲーの傑作、プリンセスメーカーシリーズのPSオリジナル作品です。
プレイヤーは娘の父親として、様々な教育を施し、幼い娘を立派な女性へと導かなければなりません。


・・・・・・・・・そう、ならないのですが・・・このシリーズの常として・・・、
娘『ねぇ、お父さん・・・教育費の大半が私のアルバイト代から出てるって、どーゆーことなのよっ(怒)!!』
父『煤iT◆T)!!』



父親の職業が商人、または引退騎士ならまだ金銭的余裕があるのですが、他の職業だと、お父さんの年収&財産だけでは、お稽古事に通わせるための費用が全然足りません。前の二つでも、無駄遣いするとあっという間に・・・。
ですから、上の会話にあるように(ゲーム中にはない会話です・笑)、とにかく娘にお金を稼いでもらわないといけないのです。
・・・娘のアルバイト代onlyで一緒にバカンスに行った時など、完全に「ヒモ」となってる気がして流石にちょっと情けなくなりました。

グラフィックに関して、流石に赤井孝美さんの描くキャラはやっぱり魅力的。特にぶりっこ状態の娘は、もうどうしようもありません。その可愛い話し方とのコンボで、ほとんどの煩悩パパが見事に撃沈します
惜しいところは、実際の画面上のグラフィックが全体的に少し荒め・・・。
アルバイトやお稽古事中に、背景で動くチビキャラは見てて楽しいかな♪

音楽は特に不満はありません。欲を言えば、娘や登場キャラの声はフルボイスにして欲しかったのですが・・・。声入り会話は大きなイベントのみになっている点が少し残念です。

システムの点で気になったのは、少し画面切り替えが遅いかな、ということ。イベントでキャラグラフィックが出る時などにやや待たされるので。

他に気になった点は、以前まであった武者修行や収穫祭(注:PC移植版などでは追加されているそうです)がなくなってしまったコト。
武者修行はイベント発生源として、収穫祭は育成の評価として重要なファクターだったので、個人的には残しておいて欲しかったですね。
なくなったおかげで、さらに資金難になりやすいし。

そのかわりと言ってはなんですが、今回はパラメータ変化や、成長の度合いで細かな会話イベントがいくつも発生します。娘とのこまやかなコミュニケーションを期待するお父さん方には、たまらないイベントでしょう。
風来坊パパの時に「お父さんにモラルを期待しちゃいけないよね」なんて言われた日には、素で凹みましたが。

今回のプリメは、無難にまとめられた分、プリメ2よりファンタジー性が弱くなったように思われます。ですが、育成時においてはより生活感溢れる雰囲気になっているかと。どっちがいいか、一概には決められませんが、個人的には今作のようなプリメも好きです。
中古ならかなり安くなっているので、改めて手にとってみるのもいいかもしれませんね。




・親子間の会話イベントの大幅な増加。
・ぶりっこ状態。


・意外と声入り会話が少ない。
資金難変わらず(泣)



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