元祖・３Ｄ格闘シリーズ。
バーチャファイターの面白さに一番ハマったのは、高校の時でしたね〜。確か、１から２に移行する狭間で、２がサターンに移植されてからは、毎日のように友人宅で対戦に明け暮れていた憶えがあります。
３に関してはゲーセンではやったものの、移植がＤＣということで見送り。
最近はゲーセンに行く事はあまり無くなりましたが、４がＰＳ２に移植される、という事で久しぶりに手を出してみました。
やはりというか、キモとなるグラフィックに関しては大幅な向上が図られています。人物の表面は―――対戦中においても滑らかさは失っていませんし、動きそのものも十分に及第点を与える事ができるでしょう。ポリゴンのグラフィック落ち等の「見てて不自然」に思うことはほとんどありません。
背景においてもより力が入れられていて、ステージによっては一定数の力の入った衝撃が加えられると壊れる床や壁、降りしきる雪が積もった部分は、人が移動するごとにちゃんとその部分の雪が踏みしめられ低くなったりします。
他、エフェクトにより雷で背景の一部が崩れたり、足元に水があるところは水しぶきが上がったりと、よくよく目を凝らせば「流石は」と思う箇所が多々。
詳しく比較すると、ゲーセンの画像より若干落ちる部分がありますが、それこそ重箱の隅をつつくレベル。よほど「完全移植」にこだわらない限り、わかるもんでもありません。ＰＳ２版から入った人には不満とすら思い浮かばないでしょうね。
私がこのシリーズを好む要素の一つに、「いくらか大げさな擬音」というモノもあります。回し蹴りを出せば「ブォン！」という風を切る音。床に叩きつけられれば硬質的な衝撃音。パンチを連続で当てればバシバシ！と、何が起こっているかわかりやすい、そして技を決める方はより爽快感が出るような効果を引き出しています。
ま、細かく検証すれば実際はこんな音出ねーよ、とは思うんですよ（笑）。でも、あまり不自然にならない程度の音の強調は個人的には◎。
ＢＧＭに関しては・・・・・・過去の移植シリーズのように、オリジナル版の他にアレンジ版ｈがあると良かったかも。
今作で特筆すべき点はシステム周りの完成度。特にトレーニングモードのそれは、文句がつけられないほど充実しています。
オプションで様々なケースを想定でき、アーケードのヘビーユーザー達が細かな戦術の確認等に、このＰＳ２版のＶＦ４を練習台に使った、とはけっこう有名な話です。
またエンドレスに戦っていく組手モードは、対戦相手ごとに同キャラでも攻め方がかなりのパターンがあり、家にいながらにして擬似的にゲーセン気分を味わえる作り。
もちろんＣＯＭ相手だけに相手として「甘い」と感じる部分もありますけど、まぁそれはしょうがないでしょう。
おそらくは本当のプレーヤー達をモデルとした数え切れないほどのキャラ設定は、素直に頭が下がります。
反面、鉄拳シリーズ等に比べお遊び、コンシューマーならでは！と言えるような、独自要素が少ないのは事実。その点でオリジナリティはあまり高い評価を得にくいと思います。
とにかく、全体として欠点が少ないですね。モード一つとっても、上級者からこれからバーチャの世界に入る人まで、多くのユーザー層にアピールできる作品に仕上がってるんで、３Ｄ格闘ファンにはまずオススメできる逸品。
ただ、ゲーセン型のジョイスティックが無いと面白さが半減するかも。やはり普通のコントローラーだとちょっと、ね（苦笑）。
・精巧なグラフィック。ここまで進歩するもんだなぁ・・・・・・と。
・システム関連は、流石は玄人好みのセガ。かゆいところまで手が届く♪
・オマケ的な要素が少ない？ まぁ、贅沢なんですが・・・・・・。
戻る