ランドを置いて、また置いて〜♪
個人的に、モノクロＧＢソフトの中で「ゼルダの伝説」と並んで、最高傑作の一つと思っている「聖剣伝説」。
ＳＦＣにも二作が続編として発売されましたが、遂にＰＳへも進出です。
正式名称は「聖剣伝説 Ｌｅｇｅｎｄ ｏｆ Ｍａｎａ」。上記のロゴには長すぎるんで、サブタイトルを省いていることはご容赦ください。
グラフィックに関して。ちびキャラがわきわき動くところは変わらず、全体的に可愛いです。真珠姫とかコロナとかコロナとかコロナとか。
キャラ原画も独特ですが、実にファンタジーっぽくていい雰囲気が出ていると思います。
また、戦闘時のエフェクト・・・特に必殺技関係のそれは、見ているだけでも楽しいですね。
音楽は、自分の中で最高だと思っている前作：聖剣伝説３に比べると、ちょっとパワーダウンかな。
ですが、ボス戦の音楽はノリがいいし、いくつかの場面のＢＧＭは名曲と称してもいいものが揃っています。特に「ドミナの街」、「煌きの都市」、「ＶＳアーウィン戦」は必聴！
あとは戦闘時だけでも、掛け声等のボイスが入ってたら・・・・・・。
今回のシステムは、とにかく斬新なモノが多く取り入れられています。
まず、自由にイベント舞台を設置できる「ランドメイクシステム」と、それが生み出すフリーシナリオ制。基本となる３つのメインストーリーと、その他のサブストーリーが数多くちりばめられています。
『なんで、主人公の思い通りに、町やダンジョンが現れるの？』な〜んて疑問も出てきますが（苦笑）、これは面白い試みだと思います。ランドメイクによって、敵の強さやお店の品揃えも変わってくるので、遊ぶたびに新しい変化を発見することが出来ますし。
そして、忘れちゃいけないのが戦闘場面。もともとアクションＲＰＧということで、豊富なアクションが楽しめたのですが、今回は特にその要素が強くなっています。ある意味「戦術的アクション」のレベルに達しているかもしれません。
様々な効果を持つ必殺技が、一つの武器につき１０数種類。全体でも１００個弱もあります。それにプラスで、豊富なアビリティや魔法も用意されていて・・・・・・これらの組み合わせで、無限ともいえる戦い方を組み立てられることが出来ます。
正直な話、ムチャクチャ楽しいです。ここのところ。
世界観が独特なんで、その辺が受け入れられるかはわかりませんが、ハマればかなり熱中できると思います。幅のある戦闘シーン、多くのフリーイベント、ペット育成、ゴーレム作成・・・やりこむべき所は大変多く、とても一回のプレイで把握しきれるレベルではありませんので。
かく言う私も３回ほどプレイしました（笑）。
んで、注文部分、と。
先にも言いましたが、ムチャクチャ世界観が独特且つ、奥が深いです。正直なところ、イベントをプレイしてクリアすだけでは、この世界観についてわからない部分が多いでしょう。書庫にある歴史書を読みながらプレイして、ようやくおぼろげな全体像が見えてくるぐらいです。
別にスクウェアの回し者ではないですが、本当の意味で楽しむには「聖剣伝説 アルティマニア」の購読が必要だと思います。こちらには詳しい裏設定などが乗っていますので。
２ｎｄプレイではこれを読みながらのプレイを強くオススメしておきます。たぶん、面白みが２００％アップ（当社比）すると思いますよん。
次に、「戦闘中の回復」手段が少ないこと。他のＲＰＧみたいに、ピンチに道具や回復魔法で回復ッ・・・・・・なんて芸当はできません。
いちおう、逃げ回っていればすこ〜しずつ回復しますが、微々たるモノです。これはアクションが苦手な人にはかなり辛いかと。とにかく「敵の攻撃に当たらないこと」が第一ですね。力押しじゃまずクリアできまへん。
とにかくアクション性が強く、スピーディにそして緊張感のある戦いが可能となった今作。アクションが苦手な人にはちとオススメできないですが、管理人はかなりハマった一品です。
純ファンタジー調なので、科学的ＲＰＧに食傷気味な人は、お口直しにどうですか？
・奥深い設定。
・どこか切ないストーリー。エスカデ編はかなり好きです。
・とにかくいろんなことができる戦闘シーン。
・コロナ♪
・あまりに独特すぎて、世界観がわかりにくいところも・・・。
・回復手段が少なく、戦闘の難易度が過去作品に比べて高い。
当たったらエンド的なボスの攻撃もアリ。