動きが一段と・・・・・・。

スーパーロボット大戦α外伝


オススメ度


スパロボ界に衝撃を与えた前作から1年。その外伝的位置づけの本作が発売されます。名前こそ外伝がついていますが、実質上の続編。
その期待は当然のように高まりましたが、さて・・・・・・。


まずグラフィックに関してはさらにパワーアップしています。特に戦闘シーンのそれは動きがさらに豊富になっています。マクロスプラスの2機体や今回新登場した機体は、もうビックリするぐらいのアニメーション。
また、前回不評だった一部のキャラのバストアップは書き直されていて、ほとんどのキャラが違和感ない仕上がりになっています。
プルは前作のほうがよかった気もするけど・・・・・・。
少し気になったのは、フィールド上でユニットを動かす時、少しカクカクした動きになっているところでしょうか。前作はスムーズに移動してたのですが、今回はなんだか急かされているような動き。

音声関係も及第点以上ですね。合体ロボットに関しては、パイロット同士の掛け合いがさらにバリエーション豊かになっていて、グラフィックと共に戦闘を盛り上げています。また、原作ではありえないイベント(∀のキャラにアムロが音声付で語りかけるなど)が多く盛り込まれていて、「if・・・」の世界をさらに色濃いものにしているといえるでしょう。
残念なのは、前作から続けて出ている一部キャラは、明らかに新録がなかったようなこと。まぁ、スケジュール調整的に、難しいところがあったのでしょうけどね。

システムの目玉は「援護攻撃・防御」でしょう。隣接するユニットと共に攻撃したり、盾となって守ってもらったりするこのシステムの導入により、進軍のフォーメーションをよく考えないといけなくなり、SLGとしての性格が強くなっています。
武器の一括改造は個人的には賛成。前作までは一極集中になるが故に、断空砲より強い断空剣やストナーサンシャインだけしか威力がアップしてないゲッターなど、原作からあまりにかけ離れた機体が発生してましたから。
他に全体的に難易度が高くなっています。αで始めた人はご注意。ハードルートなどに進むと、キャラ育成もしっかり考えておかないと、終盤「ハマる」可能性がアリ。
あとは熟練度のシステム、経験値によるレベルアップ、ルート選択によるマルチシナリオ、このあたりは前作だいたい同じ。


で、以下は問題点ですが・・・・・・正直、いろいろ不満があります。
まず一部の熟練度取得条件。もう詰め碁的なもので、「こういうやり方じゃないとダメ」的な選択を迫られます。よってプレイの幅が減少しているような・・・・・・。じゃあ、無視すればいいんですが、そうすると熟練度が取れない=高難易度ルートに進めないし。
戦闘シーンの描写で差がありすぎるのも問題かな。Wゼロカスタムは、異常なほどの愛がこもったアニメーションになってるのに、FA百式改などはほぼ前作の使い回しとか(しかもあまり目立たない)。一部のキャラを特化するのではなく、全体的な底上げを望みたかったです。

そして最大の不満・・・・・・
なんでZZが、ガンブラスターなんかに火力負けしないとイカンのよ(怒)!?
これも全て改造値の違いがそうさせているんですが・・・・・・今回は、弱いキャラほど改造時のパワーアップの幅が大きく、元々強いキャラはそれが小さく押さえられています。
そりゃ無改造の時はダンチなのですが、最終的にはキュベレイMk=IIのファンネルと同等のジムライフルや、超電磁スピンを上回るくるみ割人形など、もうメチャクチャな状態になってしまうんですよ(汗)。
νガンダムなどの機体よりガンブラスターなどの量産機の方が使えるという結果っていったい・・・・・・あまりにゲームバランスに目がいくが故に、主役級のものが使えなくなるという本末転倒な事態は、本気で気持ちが萎えちゃいました。


基本的に、「α」をプレイしている事が大前提。それをクリアしていれば楽しめると思います。不満が多いのも、愛ゆえの酷評と受け取ってください。




・さらにパワーアップした戦闘画面。
・援護攻撃・防御の追加。


・詰め碁的なシナリオ多し。
・敵が固すぎ。せめてHP回復などがなければいいのに・・・。
・武器改造のアンバランス。



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