兄弟、愛憎半ば。
プレイ途中から気付いたんですが、これって、初代デビルメイクライより前の話なんですね。
それになかなか気付かなかった、自分の鈍さがいやんなっちゃいます。
さて、改めまして、カプコンのスタイリッシュアクション３作目です。
自分は、スペシャルエディションの方をプレイしたので、それを前提としたレビューとなるのをご了承ください。
【グラフィック】
まず、今回目についたのは、カメラワークがだいぶマシになっているという事。
確かに、まだまだ改善の余地はありますが、ストレスを受ける場面が少なくなっていると思います。
特にボス戦は、カメラをひいて全体を写すような視点で設定されているので、理不尽に画面外から攻撃を受けて……みたいな場面はあまり無いかと。
ムービーは、昨今の作品からすると普通レベルなんですが、通常のアクションシーンが、ムービーと違和感無く繋がるような演出なのがグッド。
キャラと言うかストーリーは……一言で言うなら、「家族の事情に、余所者は口出すな！」ってトコでしょうか。
ダンテとバージル、レディとアーカム、それぞれ事情があるんですが、ダンテは自分の道を阻もうとするなら、協力する場面もあったレディもはっ倒していきますからねぇ（笑）。
終盤、ダンテとバージルが協力するのも、要は親父さんの力を勝手に使われちゃ我慢できねぇ、の思いからですし。その後、二人の最終決戦とかやるんで。
【システム】
接近戦の武具＋遠距離用の銃で闘う、という基本部分は変わりませんが、今回は新たに「スタイル」という要素が加わりました。
近距離攻撃に特化したもの、遠距離攻撃に特化したもの、回避行動に特化したもの……などなど、それぞれのスタイルを選ぶ事で、強力な行動を取れるようになり、選んだ武器との組み合わせて、かなり豊富なアクション＆攻略法が採れるようになります。
中でも、ボス戦は、このスタイルの選択で難易度が大きく変わる場合も……。
スタイルは経験値による成長方式を採用してますが、プレイしている中ではあまり意識出来なかったかな？
経験値の基準がイマイチわからないですし、闘ってたらいつの間にか成長してるやー、って感じで。
ま、あくまでアクション主体なんで、あまり複雑にされても困りますが。
そのような、とても頼りになる「スタイル」ですが、その代わり、一度に選択できるのは一つのスタイルだけ（ステージ開始時、及び特定の場所で変更は可能）のため、どれがそのステージに、または自分の戦闘パターンに合うか、よく考える必要もあります。
……自分みたいなヘタレなプレイヤーは、トリックスタイルでヒットアンドウェイを取るのが一番でしたが（笑）。＜特に後半ステージ
いや、マジで地上ダッシュと空中ダッシュの使い勝手が良すぎるんですよ……あれ。
雑魚キャラの種類は多くありませんが、カメラワークの改善もあり、「ダンテを動かす」事が、とても面白くなっていたように思えます。
また、ボス戦も簡単過ぎず、難し過ぎず。個人的には、絶妙な難易度だと思いました。
だいたい、ボス初見では死ぬ事がほとんどだったヘタレな私でも、数回リベンジを繰り返す事で、アイテム無しでもキチンと倒せましたからね。
そして無印との大きな違いが、仇敵であった、ダンテの兄・バージルが使用可能となった事。
……ただ、残念な事に、バージルを使用しても、体験できるステージはダンテモードと一緒。
ムービーもオープニングしか用意されておらず、ステージを進めれば進めるごとに、どうにも矛盾を感じてしまいます。
だいたい、スタート地点が、ダンテの事務所内ってところから何かおかしいでしょ。]
極めつけは、バージルＶＳバージルとなるバトル（本編なら、ダンテＶＳバージルとなるところ）が発生してしまう事。
あれか、これはドッペルゲンガーか！
あ、いや、ドッペルゲンガー戦は別に用意されているんでした（汗）。
何だか、本当に、「バージルを動かせるだけ」というバージルモードでした……。
また、バージルはダンテに比べて使えるアクションが少なめなのも残念。
あと、延々と敵と戦い続けるミッション・ブラッディパレスもありますが……すいません、こちらはほとんどプレイしてないです……。
【まとめ】
相変わらず、アクションＡＤＶにありがちな謎解きはアクセント程度で、敵を倒しまくるスタイルを楽しむのは変わりません。
その中で、先にも書きましたが、遊びやすさという点で、カメラワークの改善も含めて、今作が一番だと思います。
無印版と比べると追加要素が少ないとか声も聞きますが、そもそもこのスペシャルエディションから入れば無問題と言うか。
無印を既にプレイして、さらにＳ・Ｅを買うまではどうか、ってとこでしょうね。
・改善されたカメラワーク。遊びやすさが向上。
・「スタイル」による、アクション・攻略パターンの増加。
・バージル追加が、本当に「おまけ」程度。
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