兄妹、禁断の愛の物語(違)。<紫微仙

双界儀


オススメ度


何だか見出しから管理人自ら墓穴を掘ってぶっ飛ばしていますが、今回のお題はスクウェアのアクション、双界儀です。

世紀末に日本を襲った大天変地異。それを境に寄り神と呼ばれる存在が現れ、人々を襲い始めた。それらを退けていた法術を使う主人公達「五法輪」。
しかし、さらに恐るべき事態が近づいているコトを、彼らはまだ知らない・・・。

形式は面クリア型のACT。ポリゴンで構成された3Dのステージ、符術やブーストを使った多彩なアクション、ステージに挟まれる人間ドラマが、特徴的ですね。


まず、グラフィック。ポリゴンも綺麗だし、キャラの仕草もかなり自然な感じで好印象です。ステージ間のキャラ同士のやり取りも、CGではなくポリゴンのまま、を選択したのも正解かと。
ただ、アクションの場面で視点の移り変わりがちょっと独特かな。これは「常にキャラの背後からのカメラワークになっている」からですけど、慣れるとダイジョブなレベルだと思います。

システム面で目立つのは、ステージ各所にある「ガラン石」というものを壊していくコトで、アクション物には珍しい、比較的自由なキャラ育成ができることでしょう。

最初はアクションも貧弱それほど目だたないですが、パワーアップすると何重にも結界をはったり、民家を遥か飛び越えるぐらいのジャンプが出来るようになったりして、アメコミヒーローもビックリの縦横無尽のアクションが繰り広げられます。
またキャラの属性があって、ステージの難易度がキャラ選択によってがらっと変わっていく試みも面白いです。

熱中度はこれほどではないかもしれないですが、それでもかなり評価が別れると思いますね。
展開が非常にアツいのですが、話の理解には風水関係の事前知識が多少必要になりますし、逆にそのアツさにおいてけぼりにされるユーザーもいるかもしれません。


さて・・・この作品の敷居を高くしているのは、やはり操作性・難易度の高さでしょう。
前述したとおり、アクションの多彩さが目立つということは、反面プレイヤーにある程度のコントローラ操作が求められるということです。
しかも、多くのステージではボス戦を含め、それらのアクションの複合技が求められます。ですから、ACTゲームが苦手な人は、苦戦を強いられること間違いないでしょう。
そして、とにかくテーマが「愛」です。

このノリについていけない人は、この時点で白旗かも(笑)。

最後に個人的に。・・・・・・サブキャラクターにあれだけの豪華声優で固めておいて、なんでヒーロー・ヒロインに専門の声優さんをあてないのですか、ねぇスクウェアさん?


印象としては、とにかくクセが強い作品・・・ということですね。熱烈なファンを生み出す反面、ライトユーザーにはちょっと敬遠されがちかもしれないです。
中古ではかなり安くなっているはずなので、ACTに自信のある人は一度プレイして見るのもいいかもしれません。ハマるとホントにハマりますから。




・アツいストーリー。
・操作に慣れると、爽快感あるアクションが楽しめる。


・話を全て理解するには、風水・密教系の予備知識が必要。
・慣れるまでは、操作がツライ。
・ラブラブにアレルギーのある人は、手を出しちゃダメ。


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