あまりに圧倒的過ぎるステージ数・・・・・・（汗）。
これまで展開された「スパロボα」シリーズとは別の物語。
ワンダースワンで発売された「〜コンパクト」３部作を、新要素を加えリメイクしたのが今作品です。
まずグラフィック関係。
一言で言うと「温度差が激しい」。パイロットキャラの顔グラフィックは非常に大きくなり、その変化も増しました。
ウリである戦闘シーンも、新規参戦キャラは描き起こされ、その動きは目を見張るものがあります。
なのに―――スパロボαシリーズに出ていたメカはその動きのほとんどが前作品の流用であり、今回描き起こされたキャラと、その動きについてかなりの差があるんです。
やはりこの部分は、一連の作品の大きなポイントであるだけに、こういったところは本当に残念でした。開発も忙しいんでしょうけどねぇ。
これは音声の方にも同じ事が言えます。やはり一部のキャラは明らかに新規セリフがない事が見受けられました。
しかも場合によっては、そのまま合体攻撃やキャラ間の掛け合いを行なう事もあり、その時はどーも不自然な台詞回しになっていることも・・・・・・。
戦闘中、特定の武器や必殺技の時に音楽が変わるのは○。
システムの大きな特徴は、パイロットのカスタマイズができるようになった事でしょうか。
これまではキャラの先天的能力、成長に関してはほぼ決まっており、どうしても「強いキャラ」と「弱いキャラ」の格差が埋まりにくかったものです。
それが、各キャラ最高４つまでの能力を一マップクリアごとに加えることができ（出撃したキャラのみ）、能力格差の是正や長所の更なる続伸ができるようになっています。
ただ、元々持っている先天技能にも使えるものがかなりあり、それと入れ替えるかどうかでかなり頭を悩ます事も。このへんもキャラ育成のバリエーションを増やすのに一役買っているでしょう。
これは、早くクリアすればするほど上位の能力が手に入るようになっていて、熟練度とはまた違った緊張感が増しています。
個人的にグーだったのは、援護攻撃の際、武器選択が自由になったこと。
α外伝ではＣＯＭが勝手に決めていて、場面に応じた使い分けができずヤキモキさせられたのが見事に解消されています。
あとは複数の援護対象ユニットがいた場合、どのユニットを使うかまで選べれば最高だったのですが。
その他は全体的にはこれまでのシリーズを踏襲したつくりで、あまりオリジナリティは高く感じないかもしれません。
ただ不満と言うほどではなく、ある程度完成したものであるため、下手にいじられるよりはいいかも。
グラフィック、声の使いまわしに難があったのは先に述べたとおり。
その他で気になったのは、まず話の多さ。１００話超えてます。
これまでがだいたい４０〜５０話でしたから、単純に二倍ほど増えてますね。もう後半はかなりダレたプレイになりがち。続けて再プレイ、ってのはちょっとキツイ。
またマップのクォータービューがαシリーズより綿密になったのはいいのですが、あまりに建物・障害物の高低がはっきりとし過ぎて、逆にユニットが見づらくなっているところもあります。
このへんはもう少し平べったくしてでも、見やすさ第一に作って欲しかったところ。
そして今回も最大の不満点となった、ユニット・武器の改造度不均衡さ。
いやもう勘弁してください・・・・・・というレベルにまでなっちゃってます。α外伝よりひどい・・・。
ＺやＺＺよりアレックスやコアブースターの方が、ビルバインよりボチューンの方がずっと使い易いってどういう事ですか（泣）。
一部で「逆転現象システム」と揶揄されるほど、量産機や脇役ユニットの方が（中盤〜終盤）では強くなってしまい、主役級が完全にお荷物と成ってしまうシステムには閉口するどころの騒ぎぢゃありませんよ・・・・・・。
正直なところ、αシリーズよりやや盛り上がりに欠けたかなぁ、という印象です。使いまわし、あまりの長さ、改造の不均衡のマイナスポイントが際立ってしまい、良い所がツブされてしまったような気がします。
全体的にも安易なリメイク調から抜け出せないようでしたし・・・・・・ちと厳しいですね。
・新しいシステム。キャラのメイクがある程度自由に。
・援護システムの充実。
・な、長い・・・・・・。
・逆転現象システムには心から涙。
・キャラの動きは一新して欲しかった・・・・・・。
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